三叉神経痛
三叉神経痛とは、顔面の感覚をつかさどっており、その名の通り3本(眼神経・上顎神経・下顎神経)に分かれます。
三叉神経痛は、一般的には激痛で耐え難いもので、治療法がない時代には自殺病ともいわれていました。
寒さや歯磨きなどを契機に、10~20分程度と持続時間は短いものの、電撃痛が発生します。
三叉神経痛の原因
三叉神経痛の原因は、頭蓋内の蛇行した血管による物理的な圧迫です。脳腫瘍や、血管圧迫のない2次性三叉神経痛もあります。
三叉神経痛の治療
カルバマゼピンという、抗けいれん薬が著効します。特効薬という位置づけで、まずは内服治療から開始します。
ですが、副作用(めまい・ふらつき・蕁麻疹など)が強く、内服できない方もいます。
カルバマゼピンでコントロール出来ない場合は、神経根ブロックを行います。
上顎神経根ブロック・下顎神経根ブロック・そして、全神経ブロックの中で最高難度のガッセル神経節ブロックがあります。
この神経ブロックに、高周波熱凝固・パルス高周波を付加することで、効果をより高める事が可能です。
三叉神経痛に対する神経ブロック治療ができるかどうかは、痛み治療にどれだけ本気かの試金石にもなります。
最終的には全身麻酔による手術です。脳外科医による「微小血管減圧術」があります。
適応となる患者様には、責任をもって紹介させていただきます。